もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「いーよ別に。誘ってくれて嬉しいし」
「ほんと?」
「おー。だって何はともあれ、さ」
京星くんが優しい瞳を私に向ける。
「紗英と休みの日会えんのは嬉しいし」
「…………うん」
いや“うん”って!“うん”って何、私!
だけどこんな時一体全体どうしたらよいのか…!
「どうもしなくていいんじゃない?」
「っえ!?」
耳元で聞こえた声。
驚いて飛び退くと、ニコニコ微笑むハヅキが立っていた。