もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「ねぇっほんとなの!?」



「一体どんな手使ったわけ!?」



「正直に答えて!!!」




教室に入った瞬間、クラス中の女子に囲まれた。




みんな物凄い形相で詰め寄ってくる。





は…は!?一体何事…!?




「え、えっと…何が?」




おそるおそる聞くと、プッチーン!と目の前の女子の血管が切れる音がした。




「とぼけないでよ!?あんたほんとにハヅキと…「ほんとだよ?」




「ハヅキ!!」





女子たちの後ろから現れたのはハヅキ。



女子たちの輪がパッと割れて、道ができる。





「ほんとにほんと。昨日から付き合ってるんだ俺、早見さんと」




私の隣に並んだハヅキが、私の腰に腕をまわして引き寄せた。





……はい?





「…あの…今なんて?」




おそらく聞き間違いだと思い、ハヅキに確認する。




「ん?だから、昨日から俺と早見さんが恋人になったって話」





……恋人ぉ!?





< 58 / 537 >

この作品をシェア

pagetop