私を、好きでいてくれた人

「古田、おめでとうっ」


「おぅ、ありがとう小林、久々だな?」


「本当だよ、まさか久々の連絡が"結婚する”だとは思わなかったよ」


「ははっ、みんなに言われてる」


「にしても…ちょっと早くないか?結婚」


「だよな?それも言われる、元々付き合ってた期間も長かったから、お互いの目標にしてたんだ、大学卒業したら家族になろうって…」


「へぇー…そっか、なんかすげーな、おまえ」


「そんなことないよ、男なら通る道だよっ」


「なーに先輩風吹かせてんだよっ」


「ははっ、ダメか?」


高校の時は、あんまり女子と話さなかった古田が…違う人に見えた。


本当に大切なんだな…今の奥さんのことが。


「あのさ……古田」


「ん?」


「俺…おまえに言っておきたいことがあるんだ」


「うん、なに?」


「今日、おまえの結婚式だってこと、早瀬も知ってるんだ…」


「……え?早瀬?」


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