お兄ちゃんへ
「本当は担任が案内するはずだったんだけどね。遅刻してて、それでぼくが」


急に話しかけられて、何と答えたらいいか分からず軽く頭を下げた。



「緊張してる?」


「いえ…」


「うちのクラスはいい子ばっかりだし、ぼくも何かあったらいつでも相談に乗るから。心配いらないよ」



言いながら、励ますように笑いかけてくる。

悪い人ではないのかもしれない。




「担任の先生ってどんな人なんですか?」



その質問に、横沢先生から表情が消えた。

ほんの一瞬だったけど、凍りついたようなその顔にゾッとした。



「いい先生だよ。優しいし、生徒思いだし。少し頼りないところはあるけどね」



そう言って、目の笑っていない笑顔を向けてくる。

やっぱり苦手だ…
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