モブ子は今日も青春中!
第一章

目が覚めました



 めっちゃくちゃ頭痛い!

 私は思わず、ベッドから飛び起きた。そして再び襲いかかる頭痛…。
「うー…。」

 頭を抱え込むと、真っ白な掛け布団の斜め上から声が掛かる。

 「大丈夫か?かなめ。」

 反射的にそちらを見上げる。眩しい…。窓から差す光に思わず目を細める。
 ここは…病院?

 声の主がナースコールを呼ぶ。

「305号室、三津谷かなめ、目を覚ましました。」


…塩顔イケメンだ。…いや、兄だ。…いや、攻略対象だ。…なんだそれ。
 
 痛みのせいか混乱る頭を抱え、私はその様子を呆然と眺めていた。


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