愛が重くて何が悪い!
「……悠音は俺のだよ?
俺の許婚で彼女で、婚約者なの。
悠音が他の男見ていい瞬間なんて、1ミリもない」


帰ってすぐに金魚鉢にさようならした私のスマホ。
このおやすみの間、誰にも邪魔されたくないんだって。
わかるよ、私も。


さっき璃汰のスマホからお母さんに電話して、契約のし直ししておいてもらうことにしたの、だから月曜日からはまた戻ってくるよ。


『またやってるのー?わかるけどさー』


って、電話越しに笑われちゃった。
私が重いのはちゃんと母親譲り。


「私、璃汰しか見てないよ?
ちゃんとお断りした」
「……今度からは彼氏いるんでって言いなさい。他校って言っとけばバレないから」
「うん、わかった。ごめんね、そこまで頭まわんなくて」

「……いーよ、悠音、悪くないもん」


そう言って、キスの雨を降らす璃汰。
本当に、夜は長かった。


朝起きて、久々に動けなかったね。
体力、つけなきゃな。
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