触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜




「司法…!」




「うん……あと2つは?」




あ………当たってる。
俺のに当たってます………




「えっと……行政?」




「うんうん……最後は?」




「……りっけん?」




「は?りっけん?何それ」




「あれ?基本的人権…?」




「ブブーッ!はい、30秒経ちました」




「えぇ…!正解なに?」




首に手が回り唇が重なった。
奈那の舌に酔いしれる中、ゆっくり離れたら……




「基本的人権は日本国憲法の三原則でしょ。正解は立法だよ、国家権力を三つに分けて権力の濫用を防いで国民の権利と自由を保障したんだよ?確実に出るよ、コレ」




奈那………説明しながらどこ触ってんの?
頭入らないよ……力が抜けてく。




「じゃあ日本国憲法三原則、基本的人権とあと2つは?答えれるよね?中学で習うよ」




それは……何となくわかるけど。
コレって答えられない方がおいしかったりする…?
奈那にお仕置きされたい……なんて。




「国民主権と………」




「うん……」




近付く唇と唇。
手で押さえられて寸止め。




「ダメ……ちゃんと答えて?」




教科書閉じてどこ触ってんの…?
反応してるのに容赦ない。
それを見ながら更に高鳴る。
思考回路ストップだよ……もう無理っ…!
出そうになって思わず奈那を止めた。




「平和……主義ぃ……」




雑に置かれた袋から出した箱。
丁寧に開けてペリッとひとつちぎり取った。
ゴクリ…と喉が鳴る。
だって奈那がこっちを見ながら口で開けて取り出すから。




その細い指で装着してくれるから。
ゆっくり脱いで再び乗れば……濃厚なキスを与えてくれる。




「正解……良く出来ました」




そう言った後、俺たちは繋がった。
頭からつま先まで快楽が押し寄せる。
見降ろす視線が堪らない。
ゾクゾクする。
腰の動きがヤバい。




さっきはダメだって言ってたのに……
今はこんなに乱れてる。
漏れる吐息が色っぽくて駆り立てられる。




ちょっと……激しい。
嬉しいけど……激しくない……?







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