触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜




「怒ってないよ?むしろ嬉しい、自慢の彼女だよ」




「本当…?」




わっ、抱きついてきた。
ヤバい、くっついたらダメ。
いつ帰って来るかわかんないし。
って距離取っても詰めてくるよね。




「ミスキャンパス……」




「もしかしてそれ、当分言う…?」




「ミスキャンパス」




「ちょっとその口、黙らせようか?」




「え…?」




手が伸びてきて横から顎クイされた。
やっぱりそのままキス…するよね。
でも寸止め…!今度は俺が止めてやる。
え?てな顔も見れて大満足。
わわ、怒んないで?嫌じゃないんだ。




顎クイのお返し。




「ここは俺から、でしょ?」




「そうなの?」




「俺が、したいの」




だから機嫌直して?ミスキャンパスさん。
唇が重なればもう濃厚なのなんのって。
魔法にかかっちゃう。




獲った後はまた色んな男に声かけられたんだろうなって想像はつくけど、片っ端から断ってるんだそう。
俺が心配しないようにいつものスカイプが遅くなりそうならビデオ通話でかけてきて事情を説明してくれたり、出先の写メもその都度送ってくれたりして。




距離は離れているけどほぼ毎日顔を見れてる俺は誰より幸せ者なんだと思う。




本当ほら、こんな日だってあったな………












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