復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
ベッドで上体を起きあがらせて、窓から景色を眺めている人に声をかける。

「池上先輩、こんにちは」

環奈があいさつをすると、勇吾はゆっくりとこちらを向く。
穏やかな顔で、学校にいた鋭い目をしていたときと別人のようだ。

「あ、どうも……」

勇吾は、ぺこりと頭を下げてくる。

「今日から面会ができるときいたので来ました」

環奈はそう言いながら、ベッドの脇にあったパイプ椅子に腰かける。

うなずいていた勇吾だったが、申し訳なさそうな顔をした。

「すみません。せっかく来てくれたのに、その誰だかわからなくて……」

うなだれるように、顔をふせている。
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