オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~

新婚旅行は甘くとろけて

22歳の誕生日、私は愛する彼からのプロポー

ズを受けた。その後、家族に結婚報告をし

て、先月婚姻届けを提出した。

そんな新婚大学生の最後の夏休みのお話。

「おかえりなさいっ!」

「ただいま。」

仕事から帰ってくる蓮人を玄関まで迎えに

行くと、蓮人は微笑んで抱きしめてくれ

る。

「今日はね、オムライス作ったよ!」

「ありがとう。」

朝食は蓮人が作り、私は夕食の当番。蓮人

みたいに上手じゃないかもしれないけど、

結婚してお母さんからも色んなレシピを教

えてもらって、少しずつ料理が楽しく感じ

るようになった。

「なぁもも。」

「なぁに?」

蓮人はオムライスを頬張って、口の端にケ

チャップを付けている。結婚してから、こ

ういう可愛い蓮人の一面も知って、好きが

積もっていく。

「夏休み、新婚旅行行かない?」

ししし…新婚旅行!?

そんなの…。

「行きたいっ!」

「ならよかった。ここどうかと思って。」

蓮人は鞄から旅行のパンフレットを抜き取っ

て、私に手渡す。

「江の島?」

パンフレットにはどこまでも続く青い海と、

天然温泉の宿がある。

「挙式はももが大学卒業してからだけど、オ

レ達結婚したし…。少し近場だけど、新婚気

分も楽しめるかと思って。」

蓮人がこんなに考えてくれていたなんて…。

嬉しすぎる…!私は蓮人の胸に飛び込んだ。

「蓮人ありがとう!大好きっ!」
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