上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
翌朝、昼近くになって起き出した私たちは、早めのランチを食べて、祖父母に挨拶をすると、哲平さん達に引き止められる前に家路についた。

「明日香、一緒に帰ってくれて、ありがとうね」

「ううん。ちょっとしゃべりすぎちゃったね。ごめん」

本当にその通りだと思って、ジローっと睨んだものの、苦笑して流した。

「じゃあ、明日香。また会社でね」



帰省する前は、憂鬱でため息をついていたのに、東京にもどってきた今、清々しい気分だった。
帰省して、よかった。










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