初めての to be continued…
13. 芳子
 規則正しい寝息が聞こえる。
 ゆっくり目を開けると、雄大の顔が頭のすぐ上にあった。
 顔を見上げる。

 まつ毛が長い。目がくりっとして見えるのは、これのおかげかな。

 やっぱり私は、雄大のことを知っているようで知らない。
 ちゃんと、見ておかないと。

 雄大の手が、私をしっかりと抱きしめている。
 そっと手を取って離そうとする。
「ん……」
 抱き直されてしまった。
「……おれの……ほうこさん……」
 起きたのかと思ったけど、すぐに寝息が聞こえてくる。
 あったかくて、気持ち良くて。
 大好きな人の腕の中で、私ももう一度眠りについた。



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