一ノ瀬君と克服ミッション
「手、30秒もつなげるようになったね」

「ごめんね、遅くて」

「初めてのときは30cmの場所にいるだけで限界だったんだから成長したよ」

「そういってくれると嬉しいよ」



頑張ってるって頭を撫でてくれて、はっとしたように離す。

癖でって謝ってくれるけど誰に撫でているかな。


自分では感じたことない感覚になる自分自身が気持ち悪くなる。



「ありがとう」

「別に... じゃあね」

「うん」
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