一ノ瀬君と克服ミッション
電気のついているリビングに行くと、声が聞こえてビクッてする。


でも、この声を私は知っていた。



「え、晴くん!?」


私の言葉を聞くと、抱き着いてきたからよろっとしてしまう。

いとこの晴くんは近くに来られても平気。

ただ、少しスキンシップ強めなんだけどね。


「ただいまって言えないの?」

「ただいま」


頭を撫でながら満足そうな顔をする晴くんに自然と笑みが生まれた。

久しぶりに見たけれど、かっこよくなってる。

大学一年生だからか大人っぽくも見えてしまう。




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