リペイントオレンジ🍊
「うわ、大規模火災だって」


───ドクン


「……大規模火災?」

"火災"の2文字が、瞬時に私の脳を駆け抜ける。


「ほら、ニュースやってる」


榊先生の言葉に、職員室にある小さなテレビへと視線を向ければ、画面いっぱいに黒煙が広がった映像が映し出されている。


『午後3時15分ごろ、さくら市内、木材加工工場の集じん装置から出火し、火災が発生しています。

また、強風の影響で周辺の民家にまで燃え広がり 、広範囲に延焼拡大しているとのことです!

現場では、消防隊による懸命な消火活動が続いています。

警察と消防によりますと、けが人が多数でているとのことです。詳しい情報が入り次第、お知らせします』


女の人が、テレビの向こうから真剣な顔で状況を説明している声が聞こえる。


「消防車25台とヘリコプター1機が出動って、かなり大規模だね」

「………」


なぜか、ザワザワと落ち着かない心臓。


「……アイツも、出動してるだろね。心配だね、尾崎先生」

「大丈夫です。……菅野さんならきっと」


本当は、心配で今すぐ現場に駆けつけたいくらい。

だけど、私に出来ることはただ祈ること。
菅野さんの無事を、菅野さんが助けようと頑張っている全ての人の無事を。


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