2月からの手紙

「あんま気にすんなよ。元々合ってなかったってだけだろ」


休み時間はいつも菜々美と私の席にみんなが集まっていたから、あれ以来は教室を出ることにしている。

ほぼ同時に教室から出た小鳥遊くんが、そう言って私の背中をポンと叩いた。


「それはまあ、そうなんだけど」


元はと言えば、その合ってないのを分かっていたのに近づいて友達ヅラしていたのは私の方なわけで。


小鳥遊くんが廊下を歩いて行くのを目で追いかける。

A組のワカナって彼女のところに行くんだろうな。

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