2月からの手紙

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学園祭があと1週間に迫り、私たちの準備も慌ただしくなってきた。


私は美術部男子―ずが描いた線画の中を塗るだけの簡単な作業だ。


といっても、大きなベニヤの上に模造紙を貼ったパネルなので、それなりに体力は使うし、ジャージも気が付けばあちこち絵具だらけ。

なかなかの重労働である。


衣装係はミシンを使う関係で家庭科室を使用していて、私たちは教室の床じゅうにパネルを広げて1枚の絵を1人で担当して塗っている。


「悪い、俺ここまでな」

「りょーかい。また明日な!」

「おう」


放課後の1時間半くらいで、小鳥遊くんが抜ける。

バイトがあるからだ。

いつもは5時からだけど、学園祭準備中は6時からにしてもらっているらしい。

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