2月からの手紙


科学部の部室は旧校舎にある。
歩くたびに古い板張りの床が軋むのが面白い。

高い音が鳴る板と低い音が鳴る板があって、私はどんな音が鳴るか頭の中で予想してから足をおろす。


「あ、はずれだ」
「何が?」


思わず声に出してしまって、ココロにバレてしまった。
恥ずかしいな。
変な子だと思われたら嫌だな。

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