1日限定両想い
■第三章■

変わらない現実。


【Seiha Side】


外で夕飯を食べてから帰宅するとそのままソファーに座り込んだ。

通勤鞄の中から小さな袋を取り出して眺める。

今日相談室で拾ったものだ。

中には白くて丸いものが入っている。


1つのシートに8個、規則正しく並べられたそれは薬だった。


須崎がお弁当を落としたときにバッグの中から落ちたのだと思う。

放課後に返そうと思ったけれど生徒に呼び止められて話しているうちに須崎は帰ってしまっていた。


アルミのシートには薬の名前も書かれていて、ネットで検索すればすぐにそれが何の薬なのか分かるだろう。

だけどそこまでするのは良くないと分かっている。

須崎には気になるけれど絶対に踏み込めない部分がまだまだ沢山あった。


今日の昼休み、購買でパンを買って職員室へ戻る途中で須崎を見つけた。


そんなに時間ない?

遊び歩いて変な問題起こすのやめてよ。


英語の原先生が放った言葉が俺にまで刺さって、気付けば足が動いていた。



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