愛は惜しみなく与う④
1時間半ほど、本気で片付けをすると
家もピカピカになった!!


「杏ちゃんの家は、これくらい毎日ピカピカだったの?」

「せやなぁ…お手伝いさんとかいっぱいおったし、指紋つけたら怒られそうなくらいピカピカやったなぁ」


東堂の家は、お手伝いさんがすごい。
まぁあたしは関わりなかったけどさ?
あたしには、志木や志木の家族がいてくれたから。

面倒は、みのりさんがみてくれてたから。


「お手伝いさんとか、全員の名前とか覚えてるの?」

「どやろ。鈴は覚えてたと思うで!あたしは…家にあんまりおらんかったし、離れに居たから、会う機会少なかったから。全然知らんわ」


家を抜け出すようになってすぐ、峰岸を名乗ることになってから…
あたしは馬鹿でかい屋敷の、離れに移った

といっても、離れもまぁ…大きなお屋敷くらいあった。
ただ、母上や、鈴。本家のお偉いさん達に会う機会が少なくなっただけ


あたしにとっては、監視の目もないし、抜け出すにはもってこいやったから、有り難かったけど
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