みだらなキミと、密室で。

海風の首に顔を埋めながら唇で触れて。
ゆっくりと彼女の制服に手をかける。

何度もやってきた行為だけれど、当然だけど全然違う。

今すぐ海風の全部が欲しいけど、緊張で手は震えそうになって。

でも、海風に触れた途端、その部分から全部熱くなって痺れる感覚がたまらなくて。

優しくとか丁寧とか、そんなもの気を抜いたらすぐに忘れそうになって。

理性と本能の狭間。

何度もキスをしながら、肌に触れる。

「……うっ、」

「なに?」

海風が声を漏らしたので顔を上げて伺う。

「あの、いや、ちょっと、……くすぐったくて」

「フッ、すぐ慣れる」

「すぐって……そりゃ、遥琉は慣れてるかもだけどさ」

手で顔を覆いながらいう海風の耳が赤くて、もうこのまま強引に襲ってしまおうかなんて思ってしまって耐える。
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