天然美女との過ごし方(仮)
そして運命のクラス対抗リレー

どんどん順番が来て


アンカー




『桜!あと任せた!』


『うん!太陽くん任せて!』


息ぴったりのバトンパス



あとは私が繋ぐだけ


ここまで私たちのチームはトップできている


佳奈ちゃんにもバトンが来たようでどんどん追い上げてきて……


わたしと佳奈ちゃんのデットヒート


でも負けるわけには行かない




お父さんに殴られたくない一心で無我夢中で帰り道走ってたのもあって足には自信があった


それにかすかに聞こえる太陽くんの声


頑張れ、桜って聞こえる



ゴールで待っている太陽くんの元へ無我夢中で走った


どっちが1位だったかなんて分からなかったくらい無我夢中で走ったんだ


『1位は2組、2位は1組……』


2組って言った?1位は2組?!


私たちのクラス?!


ほんと?!


ってことは佳奈ちゃんに勝った?!


不安から解放された瞬間足に力が入らなくてふにゃふにゃっと座り込んでしまった


『桜?!大丈夫か?!』


『……佳奈ちゃん約束通り……私勝ったからね』


『チッ……。でも私諦めないから』


『うん、いいよ。でも約束は約束』


『わかってる……さっきはごめん』


『いいよ、別に。慣れてるから笑』


『……桜?なんかあったの?』


『ううん、なんでもないから大丈夫』


佳奈ちゃんは意外と優しくていい子なのかもしれない


ただ私と一緒でちょっと勇気がないだけ


恋は時には人を恐ろしくするものなのかもしれないとまたひとつ勉強になった
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