一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
「あふ……ありがと。ちょっとソファで休んでからお風呂入る」
璃子はリビングに移動し、ソファにゴロンと横になる。
絶対にそのまま寝そう。
そう思ったが、言うのはやめた。
多分疲れているのだろう。
食洗機に皿を突っ込んで片付けを済ませたら、案の定彼女はソファで眠り込んでいた。
子供のように無邪気な寝顔。
「寝顔は天使なんだけどな」
彼女を見てフッと笑う。
起こすのはかわいそうだ。
璃子をそっと抱き上げて俺のベッドに運ぶ。
布団をかけてやると、彼女の額に手を当てた。
「豚汁美味かった。ぐっすり眠れ」
囁くように言って、ベッドサイドに置いたスマホを手にリビングに行く。
ソファに座り、テレビを見ながら明日出かける場所をスマホでリサーチする。
その後、仕事関係のメールを処理すると、眠気が襲って来た。
ソファで寝るのは辛い。
しっかり寝た気がしない。
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