一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
匡の返答に顔を思い切り歪めた。
「うわー、最低」
「お前の基準で言えば、世の中の成人男性はみんな最低ってことになるな。京介だって、直だってエロ動画くらい見てる」
目がはっきり覚めたのか、匡はそういう話題に拒絶反応を示す私を楽しげにからかう。
あ~、そんな話、知りたくもない。
「じゃあ、匡がソファで寝ればいいじゃない!」
成人男性の話題は無視して反論するが、彼は面白そうに言い返した。
「ソファじゃあゆっくり眠れない。お前も、一緒のベッドで寝たくらいで騒ぐな。昔はよく雑魚寝しただろう?キャンプした時は、お前、俺の寝袋にまで入ってきたじゃないか」
確かに匡の家族とキャンプに行った時そんなこともあったが、ちゃんと理由がある。
「そ、それはお兄ちゃんが寝相悪くて私の寝場所がなくなったから」
お兄ちゃんが私の方に寄ってきて抱きついてきたから、反対側で寝ていた匡の寝袋に入ったのだ。
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