キミからの「好き」って、信じていいの?
「あの、放課後裏庭で待ってます!」



私がそう言われたのは、五限目が理科室に移動だったから廊下を歩いていたときだった。



彼はそう言うと、すぐにクルッと私に背を向けて歩いていってしまって。



私があっけにとられていると、一緒に移動教室へ向かっていた詩音はかん高い悲鳴を上げた。



「キャーッ、あれ絶対に告白だよね!? しかも相手はこの学校の誰でも知ってるあの学校一かっこいい岩崎くんだよ!? すごいよ桃音!」



「い、岩崎くん?って同い年?」



「えぇー!! 桃音知らないの?文武両道な完璧男子って学校中の先生から期待されてるのに!」



「ふうん、そうなんだ」



「よかったよ、桃音春がきて!せっかく可愛いのに誰とも付き合わないし、もったいないなぁってずっと思ってたの!でも、初カレが岩崎くんなんてすごすぎるね!楽しみだなぁ〜、いろいろ話聞かせてね!」



「えぇ?ちょっと、待ってよ。私、付き合うつもりないよ?」


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