キミからの「好き」って、信じていいの?
「えっ!なんで知っているの?」



交流関係が広いからこそ、隣のクラスの人の名前くらいは全員知っている……とか?



そうだとしたら、尊敬しちゃうなぁ。



私なんてただでさえ交流関係がせまいのに、広げようとしていないから。




「だって、姫内さんって話題でしょ。男子が告白しても一刀両断されるらしいし、クラスメイトの男子さえ姫内さんと話したことないって言ってたし」



「えぇー!そんなことがうわさになるの?男子の世界も女子とそんなに変わらないんだね……」



男子って何を話しているのか全然想像したことがなかったけれど、女子みたいにうわさ話とかもするんだ。




そんなことを話していると、保健室がいつの間にか目の前に。



「じゃあ、私はこれで。お大事に」



そう言って保健室から出ようとしたとき、お腹が盛大に鳴った音が聞こえて。



後ろを振り返ると、桃舞くんが赤面していて。


< 28 / 221 >

この作品をシェア

pagetop