キミからの「好き」って、信じていいの?
いろいろなことを考え、自分の不安がる気持ちを抑えて、なんとか私は自分のスマートフォンをポケットから取り出した。



「……誰にも教えないでね」



私が少しだけ上を見上げて彼を見ると、彼は満面の笑みに浮かべていて、私はドキッとしてしまった。



なんで、そんなに嬉しそうなの?



私なんか、成海くんに群れる女子と対して変わりがないのに。



成海くんにとっては、女子なんてみんな一緒でしょ?



それなのに、なんで私にこだわるの?



私なんて、ちょっと容姿が良いだけなのに……。



ダメだなぁ。



自分に自信がないのはわかってたのに……。



どうしてだかわからないけれど、泣きたくなってきた。



いつから私、こんなに自分に自信がなくなってしまったのかな……。



やっぱり、あの日あの人に言われた言葉が忘れられないの?


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