Love+War
『海彩は俺に靡いていないのか!?』

「無いでしょー。つーか、一ミリでも靡いた瞬間あった?」





生徒会室に入り机に突っ伏すと部屋のソファーで寝そべっていた陽向がコーヒーを差し出してきた

陽向は服が乱れている
恐らく情事の後だろう

陽向はガードの固い(?)海彩と正反対で女が股を開いたらヤる。
来るもの拒まずだから最近は〝桜花の淫魔〟と呼ばれている
何でこんな性的にだらしない男が海彩の兄なんだ。海彩が陽向に似たらどうするんだ。
恐らく海彩は父親似だが…。



『どうしたら海彩は靡くのだろうか…』

「海彩がここまでアピールしても意識しないなら…他に好きな相手がいるとか?」

『!?』



待て待て待て。
俺だぞ。街中を歩けば女が振り替える俺だぞ?
学園内でも才色兼備、そして文武両道で毎日告白しようと躍起になる女が多い俺だぞ。

海彩は他に好きな男でもいるのか!?



『誰だ!誰なんだそれは!』

「分かんないって!海彩に聞けば?」




海彩に直接聞く…。
それは…海彩の好みの男を知るチャンス
海彩の男が分かったら消そう。そうすれば海彩は俺のものになる


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