Love+War
朝、いつもの時間に早起きした私はおばちゃんに頼んで厨房を借りていた



「海彩ちゃん、これは美味しそうだね」

『はい、うまく焼けました。これはおばちゃんの分です。いつもありがとう』

「海彩ちゃん、砂炎ちゃんの事は本当にありがとう。砂炎ちゃん友達いないみたいだから…」

『あれじゃ性格悪いですし仕方ないですよ』



おばちゃんに焼きたてのマカロンを手渡し
風島の話をしていた




「ちょっと何よ!?性格悪いだの友達いないだの!
多分いないわよ!でも友達いない霧島海彩には言われたくないわ!!」

『まぁ、仲間ですね』

「仲間とか…寒気!あんたとは絶対友達にも仲間にもならない!」

『その意気です』



風島はリビングに来るなり予め出されている朝食を口にした
おばちゃんは驚いて腰を抜かしている

こいつの我が儘はそんなにか。





「えぇ!?どうしたの?急に」

「なっ何よ!作ってくれたら仕方なく…それに、好き嫌いがあったら霧島海彩に負けるじゃない」

『私は学年1位ですが、特待生の為に学年順位が二桁になれば退学の危険性もありますからね。負けないように頑張ってください』

「見てなさい!あんたをさっさと退学させてあげるんだから!」

『では、これを』



昨夜作ったプリントを渡す。昨日テストで出そうな所は目星をつけておいてワークシートを作って置いたのだ
風島は勢いよく受け取った




「どうせ、馬鹿だから解けないとでも思ったんでしょ!?フンっこんなの秒殺よ!」

『頑張ってください。これは今日のおやつなので少しずつ食べるのですよ』

「はぁぁあ!?あんたって本当にウザイ!
こんなのでこの砂炎が喜ぶとでも思ってんの!?」
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