しあわせ食堂の異世界ご飯6
「フォンクナー大臣から許可を得て、差し入れをさせていただいたのです。わたくしたちが安心して過ごせるのは、騎士様たちのおかげですから」
「それはありがとうございます」
アリアがそう言うと、ローレンツも笑顔で礼を述べた。
皇帝の右腕とも呼ばれている側近の騎士、ローレンツ。
紫をおびた深い青の髪に、鋭さを持つ瞳。普段の物腰は穏やかで社交辞令を口にすることも多いが、リベルト以上に厳しい面も多い。
黒の騎士服を着こなし、腰の後ろには交差するかたちで双剣を収めていて、その腕前はかなりのものだという。
「リベルト様に会いにきたのですか? 残念ながら、会うことはできませんよ。忙しすぎて、申し訳ないですがそんな時間は取れません」
ローレンツにまではっきり会えないと言われてしまい、アリアはぐっと拳を握る。
元々会える確率は低いと思っていたけれど、正直ローレンツに会えればどうにかなると思っていた。
(私が優先されないのは、仕方ない。リベルト陛下だって、昨日の婚約発表の後では多忙だということはわかるもの)
けれど、それでも……ひと言、ひと目だけでも、と。
そう思わずにはいられない。
「それはありがとうございます」
アリアがそう言うと、ローレンツも笑顔で礼を述べた。
皇帝の右腕とも呼ばれている側近の騎士、ローレンツ。
紫をおびた深い青の髪に、鋭さを持つ瞳。普段の物腰は穏やかで社交辞令を口にすることも多いが、リベルト以上に厳しい面も多い。
黒の騎士服を着こなし、腰の後ろには交差するかたちで双剣を収めていて、その腕前はかなりのものだという。
「リベルト様に会いにきたのですか? 残念ながら、会うことはできませんよ。忙しすぎて、申し訳ないですがそんな時間は取れません」
ローレンツにまではっきり会えないと言われてしまい、アリアはぐっと拳を握る。
元々会える確率は低いと思っていたけれど、正直ローレンツに会えればどうにかなると思っていた。
(私が優先されないのは、仕方ない。リベルト陛下だって、昨日の婚約発表の後では多忙だということはわかるもの)
けれど、それでも……ひと言、ひと目だけでも、と。
そう思わずにはいられない。