一粒トリュフに想いを込めて
社員食堂はお昼休みの時間とあって、たくさんの社員で賑わっている

食品メーカーだけあって、安くて美味しい食堂のため、外食するより食堂で食べる社員の方が圧倒的に多い

そんな中、わたしたちはいつものように隅の方に空席を見つけ席につく


「じゃあ、わたしは買ってくるね〜」

みなみさんが財布を持って列に並びに行くのを見送ってから、わたしは持参したランチバッグから小ぶりのお弁当箱を出した

安くて美味しいと有名な社員食堂

だけどわたしはほぼ毎日お弁当を持参している

食品メーカーであるため、食堂でも自社製品がたくさん使われている
食堂でお昼を食べることも仕事の一環だとわかってはいるけれど、一人暮らしで、奨学金を返済中のわたしには、いくら安いといっても毎日食堂で食べていては破産してしまう

なので、給料日のみ、自分へのご褒美として食堂で食べることにしている


「お待たせ〜」

みなみさんがトレイを持って戻ってきた
今日は鯖味噌煮定食にしたみたいだ


「「いただきます」」

手を合わせ、それぞれのお昼を食べる



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