強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
「もしもし、志穂さん。今、確認したらやっぱり財布なかったです。取り出した覚えはないんですけど、もしかしたらカバンから落ちちゃったのかな」
『ううん。違うのよ、明ちゃん。晴斗のせいなの』
「晴斗君?」
どういうことだろう。
『それが、晴斗が勝手に明ちゃんのカバンから財布を取り出したみたいなの。財布がここにあれば明ちゃんがまた家に来てくれるって思って隠したみたい。私も今朝気が付いて慌てて電話したの』
「そうだったんですか」
『本当に本当にごめんなさい。晴斗のことはきつく叱っておいたから』
そっか。それで電話の向こうから晴斗君の大きな泣き声が聞こえるんだ。
昨日は財布がなくても特に困らなかったし、晴斗君も私のことを困らせようとかそういう悪意があってやったことじゃない。
四歳の晴斗君なりに、どうしたらまた私と会えるのかを、たぶんすごく考えてとってしまった行動なのかもしれない。
『ううん。違うのよ、明ちゃん。晴斗のせいなの』
「晴斗君?」
どういうことだろう。
『それが、晴斗が勝手に明ちゃんのカバンから財布を取り出したみたいなの。財布がここにあれば明ちゃんがまた家に来てくれるって思って隠したみたい。私も今朝気が付いて慌てて電話したの』
「そうだったんですか」
『本当に本当にごめんなさい。晴斗のことはきつく叱っておいたから』
そっか。それで電話の向こうから晴斗君の大きな泣き声が聞こえるんだ。
昨日は財布がなくても特に困らなかったし、晴斗君も私のことを困らせようとかそういう悪意があってやったことじゃない。
四歳の晴斗君なりに、どうしたらまた私と会えるのかを、たぶんすごく考えてとってしまった行動なのかもしれない。