四季〜巡る時を、君の隣で〜
「ロマンチックだね。サンタさんからのプレゼントかな」

空から白い雪が降ってくる。冬樹くんが微笑み、また唇が重なった。冷たい唇が温かくなる。

思い出すのは、プロポーズされた時のこと。あの日も雪が降っていた。特別な日には雪がプレゼントされる。こんな素敵なプレゼントはないと思う。

「冬花ちゃん、これからも僕のお嫁さんでいてください」

「もちろんです!」

ふわりと抱き上げられ、私と冬樹くんは笑う。幸せはまるで雪のように降り積もっていく。

私たちは、グルグルとダンスを踊るように回った。





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