美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
穂積朔也、32歳。
瑠花の勤める商品開発部:研究開発課の本体であるHozumi Soins des cheveux Co.ltd(穂積ソワン デ シュヴ株式会社)の社長子息にして役職につくデキる男。
そんな男が、こんな中途半端な時期に商品開発部門に異動となった。
しかも、エリートコースの本社から、都落ちとも言える研究所への異動人事・・・。
゛なにかやらかしたの?゛
瑠花は、にこやかな顔で肩を組もうとする雅樹の隣で、迷惑そうに顔をしかめる朔也の様子をじっと見つめていた。
「穂積部長、はじめまして。研究開発課主任の三神瑠花です」
瑠花は朔也にお辞儀をすると、顔をあげて彼の焦げ茶色の瞳を見つめた。
゛イケメン眼鏡王子゛
本社の受付に配属されている瑠花の同期がそんな風に話していたことを思い出した。
サラサラの黒髪。
長めの前髪の間から見える瞳は色素が薄い。
フレームレスの眼鏡はその瞳の造形の美しさを損なうのではなく、むしろ引き立てていた。
゛確かにここまでの美形は見たことないな゛
瑠花は純粋にそう思ったが、理想のシャンプーに出会った時の感動に比べればイケメンなんて微々たる衝撃だと思った。
瑠花の勤める商品開発部:研究開発課の本体であるHozumi Soins des cheveux Co.ltd(穂積ソワン デ シュヴ株式会社)の社長子息にして役職につくデキる男。
そんな男が、こんな中途半端な時期に商品開発部門に異動となった。
しかも、エリートコースの本社から、都落ちとも言える研究所への異動人事・・・。
゛なにかやらかしたの?゛
瑠花は、にこやかな顔で肩を組もうとする雅樹の隣で、迷惑そうに顔をしかめる朔也の様子をじっと見つめていた。
「穂積部長、はじめまして。研究開発課主任の三神瑠花です」
瑠花は朔也にお辞儀をすると、顔をあげて彼の焦げ茶色の瞳を見つめた。
゛イケメン眼鏡王子゛
本社の受付に配属されている瑠花の同期がそんな風に話していたことを思い出した。
サラサラの黒髪。
長めの前髪の間から見える瞳は色素が薄い。
フレームレスの眼鏡はその瞳の造形の美しさを損なうのではなく、むしろ引き立てていた。
゛確かにここまでの美形は見たことないな゛
瑠花は純粋にそう思ったが、理想のシャンプーに出会った時の感動に比べればイケメンなんて微々たる衝撃だと思った。