猇竜

羽凰「お前、姫にならねぇか?」

その言葉は唐突で。
すぐに理解することは出来なかった。

「姫…?」

羽凰「俺がお前に居場所を作ってやる。」

彼の発した"居場所"という言葉に私の体は大きく反応した。
逃げてきた理由はただ1つ。
ちゃんとした暖かい自分の"居場所"が欲しかったから。
でも、この人を、この人達を信じてもいいのたまろうか。
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