永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜



子供だと思われたくなくて。
わざと大人ぶって。

それで別の人のところに行ってしまったら、私はいつまでも引きずって泣くのだ。


そんな自分が惨めでバカなように思う。


「じゃあ年末年始にバイト、入れんなよ」
「もちろん入れてないよ」

「急に頼まれても断れよな。
俺が詩織を独り占めすんだから」


なんて、私の喜ぶような言葉をかけてくれるけれど。

それが嘘っぽく聞こえるのは私がまだまだ子供だからだろうか。


「うん…じゃあ私、そろそろお風呂入るね」


いつもより甘い紘毅くんの言葉、行動をかわすために立ち上がる。

お風呂を言い訳にして紘毅くんから離れた。
やっぱり私はまだまだ子供で、紘毅くんとは見合わなくて。


もしあの人が紘毅くんと恋仲でなかったとしても、彼と同じ歳の女性との差に不安だけが募っていた。

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