Ai…

「…なに?なに手伝えばいい?」


リビングから藍結が来た




「コレ、テーブルに置いて…
あ、置く前にテーブル拭いてね
あと、グラスもお願い!」



「一度に言われても…」



藍結は、ブツブツ言いながら
仕方なくやった




気付けば藍結は14歳になっていて
私がパパと出会った時のパパと同じ歳



パパが中学2年生の時は
あんなじゃなかったのにな…




もっと大人っぽくて
ませていて
生意気だったかもしれないけど


私を助けてくれた




私を愛してくれた




私より大きくなった身体で
精一杯抱きしめてくれた




育った環境がそうさせたのか

パパは

藍は
大人だった




あの時

ずっと一緒にいる…って

ひとりにしない…って

言ってくれた




まだ

14歳…だったのに




そして今

私と一緒にいてくれてる




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