ねえ、
願い



雫が死んでから、わたしの世界は灰色だった。

あれから何度も死のうと試みたけど、そのたびに天使くんが現れるからできなかった。


「鴻上」

「先輩・・・」

先輩は雫が亡くなってからというものよく学校に顔をだすようになった。

でも、先輩と会うのはとても心苦しい。

好きという気持ちがあったはずなのに、いまは先輩をみるたびに雫を思い出すからつらい。
< 26 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop