横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
ピンポーン

玄関のチャイムが鳴った。




気付かないふり。

じゃましないでよー

このまま涼しい部屋で
妄想していたいのに。




ピンポーン

再度チャイムが鳴る。


そういえば、今日は火曜日。おばあちゃんはデイサービスで、近所のセンターに通う日。


あたししか
いないのか。


おばあちゃんはその施設で、昼食と入浴を済ませてくる。

足腰の悪いおばあちゃんは、入浴手伝いやリハビリ指導をしてくれる、火曜と金曜を毎週楽しみにしている。


仕方ない…


キャミ1枚だったので、その辺にあったシャツをはおり、あたしはしぶしぶと玄関に向かった。



「どなたですか?」



「漏電してると聞いたので
 修理に来ました」
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