横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜

・パパのアドバイス

沙也香がいなくなったせいか、学校生活はおだやかに過ぎてゆく。

少しずつ、

クラスメイトに話しかけたり、話しかけられたりしながら、距離を縮めて行った。


それでも…


ある一定の距離は
保たれたまま。

でも、それぐらいが
ちょうどよかった。



あたしの心境…

ゆらゆら波間をただよう

くらげって感じ?



自分の力では
どうしようもない
そんな無力感でいっぱい。

しかも

自分の気持ちが
よくわからない。



誰かに相談したかった。

でも

言える人がいない…


教室の窓から
外をながめては
つい、ため息がこぼれる。
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