横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「瑠璃がさぁ、
 最初に乗りたいって言うから
 迎えにきたんだよ」

「ふふ。まさかこんな
 おんぼろビートルだとはね」

でもあたしは気に入った。

これからも
何度も乗せてもらうんだ。

隣の車線の車が
窓を開けっ放しにしてる様子に
気の毒そうな視線を向ける。

全然平気。




運転席の横顔をじっと見る。

この顔がスキ。


この時間、この空間は
あたしの宝物になる。

血のつながりを
呪ったりもしたけど、
こうやって柊にぃを独占できるのも
あたしが妹だからこそ。

もし、あたしが他人なら
柊にぃはあたしを
見向きもしないだろう・・・

妹でよかったのかな。




恋愛は妄想の中だけ。

こうやって一緒にいられるなら

妹でも現実がいい。
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