ある…女の子の日常

海辺のベンチ

わたしは今とっても悩んでる。

無事に高校に入って、新たな友達作り、部活、勉強と忙しくしており、和泉君との会話が何故かギクシャクしてる?

和泉君のインスタのストーリーを見ると、バイト仲間なのか?とてもいつも楽しそうだ…可愛い子や大人っぽく綺麗な人とも良く、ストーリーをあげている。

わたしも少しは和泉君に近付きたいから、お洒落に気を配るようになって、わたしなりの努力をしているのだが…あんなに綺麗で可愛い人達と居ると…わたしなんてきっと駄目なんだろうな…

宝物の卒業式で貰ったボタンを、小さな手作りのポプリの中に入れて、何時も離さず鞄に入れてあるんだ…嫌だな…淋しいよ…和泉君。

金曜日の夕方どうにも淋しくて、辛くて、トランペットを持ってあのはじめて和泉君と出逢えた場所に、来てしまった。


「来たけど、吹く気分じゃ無いよね…もう駄目なのかなぁ?高校離れちゃったら無理なのかな?嫌だな…和泉君好きなのに…離れたく無いよ……」


あのベンチに座って、ポプリを握り締めて俯いて泣いていると。



「ごめん…ごめん…ごめん…ごめん…好きだから…春香の事好きだから。俺が悪いんだ…ごめん」


和泉君が何故か、わたしの横に来て、力強く抱きしめてくれているみたいだわ…暖かい…和泉君の匂いがして安心できるよ。和泉君大好き。わたしが泣き止むと、和泉君が涙を拭いてくれた。


「ごめんな、春香…俺のせいで泣かせるなんて…本当に悪かった。
俺な、電話でおかしかっただろ…
春香のクラスに山田居るだろ、あいつと俺友達なんだよ。バイト先一緒でさ!
で、シフトが被る時、あいつさお前の話良くするんだよな、クラスで一番可愛いとか性格が優しいとか、他の女達とはオーラが違うとか、すれ違ったら良い匂いがするとか色々言うんだよ。俺と付き合ってんの知らないんだよ、なんだか言えなくてな…男子からも人気あんだろ…春香。
そんな事聞いてたらイライラしてさ、春香が見るかもと思いながらあんな写真ストーリーに出して……本当俺は心が狭いんだ…悪い…お前を泣かせるなんて、俺最低だよ」


頭を抱えてる和泉君を見て、わたしはホッとした。

「良かった…和泉君が離れていかなくて、嬉しいありがとう和泉君」

「春香…俺は、此処で逢う前からお前が好きだったから、簡単には離さないから!覚悟してくれ。
後そろそろ名前で呼んで欲しいな…駄目か?」



「まも…護君。大好き」
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