Rainy day
更に焦りに拍車をかけるのは。

写真の中に隆道の写真がある事だった。

生き生きと走る隆道の姿は、たまらない。

早く戻りたい…



「…総一?」

いつの間にか、下半身にかけていたタオルケットを握りしめて考え込んでいた。

パッ、と手を離す。

「大丈夫?」

沙織は心配そうにこちらを見つめていた。

「…う、うん」

笑ってみたけど、あまり上手く笑えなかった。
< 39 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop