かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
2・時の流れとは、奇妙で恐ろしい
「やほ~。元気だった?」
奇襲は突然だった。
別に高野先生に云われたからと、の義務ではなく。
私は、今日も、香花ちゃんと純と、3人でランチをとっていたところだった。
去年同じクラスだった、ダチのなっちゃんと弓佳が、私の教室へと入ってきたのだった。
 弓佳となっちゃんのふたりは、今年も同じクラスで、私ばかり弾かれたと思っていたところ。
まあ、友だちとしても好きな純と一緒にいられても、どこか物足りないと思っていたところだ。
そこへ、突然の訪問。

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