Flower Pink





「貪欲なんかじゃないですよ、ただの守られてばかりの箱入り娘です」



「……ただの箱入り娘がFlower PinkのQueenにはなれませんよ。桜雅さんの目は本当に厳しいんです。その目にかなったのだから自信もってください」



「……藤華さん……」



藤華さんはそう言って綺麗に私の桜柄のスカーフを縛った。



「……よし! 制服もピッタリですね、似合ってます」



藤華さんにそう言われ鏡を見るとそこには真っ黒なセーラー服に包まれた自分が映っていた。




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