2月14日
 健太はゆっくり目を開けた。

「甘ぇ」

 それから、スローモーションのようにゆっくりした動作で、

 健太がわたしの肩に腕を回して引き寄せた。

 やっぱり少し恥ずかしくて、

 わたしは健太の胸に顔をうずめた。
 
「花奈……」

 健太の心臓の音が聞こえる。

 鼓動がその胸を破ってしまいそうなほどきどきしている。

 健太……
 
 健太の体温を感じていると愛おしさがこみあげてきた。

 わたしは顔を上げ、健太を見つめた。

 健太もわたしを見つめる。
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