伝えたい。あなたに。"second story"
新たな暮らし

どんな過去も

そして、約半月後。



仮の退院が決まった。



もし山瀬先生がダメだと言ったらすぐに戻されることになるけれど、基本的には退院の形になる。



見送りには院長先生や宮本さんがいて。



『何かありましたら、いつでも飛んで行きますから私に連絡をください。』



院長が言う。



『ゆうかちゃん、無理せずお大事にね。』



宮本さんには本当にお世話になった。



『ありがとうございました。』



深く一礼をする。



今日の日を迎えられたのは、皆さんのおかげ、新しい人生が始まる。
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