今になっても叶えたかった恋

それから1年半が経った時
ふと別の友達からゲームに誘われて
入った所にたかが居た

私「お願いしまーす」

たか「あれ?私?」

私「ん?たか!?久々!元気しとった?」

たか「そっちこそ!懐かしいなー!」

同級生に会うみたいに軽く会話して
ゲームを終えた後懐かしくなって
LINEで連絡を送ってみた

私「久々やったね〜」

たか「それな!ちゃんと飯食ってんの?」

私「もちろん!今度遊ぼうや〜」

いつも通りの冗談で送ったLINE

たか「ええよ?いつにする?」

私は本当にビックリした
会えない距離ではないし
OKの返事が返って来ないと思ってたのにまさかだった

当時付き合って居た恋人が
ネットのオフ会に理解がある人で
歳も近いたかと会ってみたいと言って
同棲していた家に招くことになった

その年の冬
高速バスに乗ってたかは会いに来た

顔はお互い何度も見ているのに
初めて会った上に実物を見て私は緊張していた

何度も他の子とは遊んでいるのに
たかの時だけ緊張していた
この時はまだ何も気づいて居なかったから

家に着くなり
今日の晩御飯の話などで盛り上がり
いつのまにか彼氏もたかと仲良くなっていた

3人でゲームをして
ご飯食べ映画を見て雑談して
有意義な1日目を終えた


2日目
彼氏は夕方から夜までバイトなので
昼ごはんを作り見送って
たかと2人の時間になった

洗い物や昨日の片付けなどをして
疲れた私は布団に寝転がりながら携帯を弄っていた

そこにたかが寄ってきて
何かを言う訳でも無くそっと隣に寝転んで
携帯をいじりはじめた

私「今日のご飯何にしようか〜」

たか「何が良いかな〜」

私「お鍋したし温かいもの何がいいかな〜」

そう話をしてる内に
胸の中が何かモヤモヤするような感覚を今でも覚えている

私「なんで連絡とるんやめたん?」

たか「......」

私「彼氏が出来たから?」

たか「まーそやな」

私「そっか、そだよね」

沈黙の中
なんで自分がそんなことを聞いたのかも
どうして思ったのかも分からない

そんな気持ちのモヤモヤが取れないまま
あっという間の2泊3日が過ぎ
たかは帰ってった

帰った後も連絡は取っていた
たわいもなくその時聞いてしまった事に
触れるわけでもなくただいつも通りに
お互い踏み込まず

そしてまた1年が経ち
モヤモヤを忘れかけている時に
どんな流れだったか分からないが
次はもう1人仲のいい友達を呼んででの
オフ会をする事になった

私は彼氏との関係があまり良くなく
メンタル的にも疲れていたので
そんな私の為にと今回もOKをしてくれた彼氏

また寒い冬の日に
決まったことをワクワクしながら
当日の朝

バスまで迎えに行くと
たかが降りてきた

私は嬉しくなって走って駆け寄った
久しぶりという挨拶も程々にして家に向かう

今回初めてのフレンドも居る中での
私はその子に好意を寄せられていたので
気にしないようにとしていた

たかもそれを知っているからなのか
その子があんまり近づかないように
さりげなく私の傍に居たり話を逸らしたりと
気を使ってくれていて
1年前のモヤモヤを思い出していた
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