校内一モテる地味子ちゃんの裏の顔
いーんだよ、女の子は夜だけで。
昼間っから遊ぶのは基本付き合ってる子だけだから。
いろんな子といろんなことしたけど、本命彼女なんてほとんどいたことなかった。
昼間のデートとか何してあげればいいかわかんないし、慣れないことしたくない。


「んで、メイド喫茶なんだ?」
「うん、調理場で。絶対せんせーにバレないでしょ。
立場考えてメイド喫茶なんて入れないだろうし」


カフェ。八雲と宿題中。
1人じゃ絶対できないから中学のときからこんな感じ。



「警戒しすぎだろ、まだ3駅向こう行くんだろ?」
「うん、あわよくば姫莉ちゃんとすれ違えないかなーって」


あー…と呟くとブルッと震えたスマホを見始める八雲。この後、こいつは彼女と遊ぶ。
俺は午後からシフト入ってるから。
まだ3回目とか。そんなだけど。


「お前、芦名狙いだして、長いよな?」
「だって姫莉ちゃん、全然落ちてくんないんだもん」
「でも、他のやつとヤってんだろ?」


昼間のカフェで当たり前みたいにそーゆーこと言えるの、強いと思う。
俺も全然、流れに任せられるタイプだけど。
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