君のおまじないがあるから
病院のベッドから窓の外を見つめる。何週間も前からずっとこの見える景色は変わらない。もう飽きちゃったな。

私はため息をつき、本を読むのをやめる。不安がぶわりと心を襲った。

私はこの個室に入院している。幼い頃から心臓が弱く、数日後に手術することが決まっている。これで成功すれば健康な体になれる。でも、失敗すればーーー。

ゾクリと体を震わせる。怖い。手術したくない。でも、お母さんたちが勝手に決めて、私の気持ちは置き去りで……。

「……ううっ!やだよぉ……」

もう高校生なのに、子どものように泣いてしまう。こうやって泣くのは何度目だろう。とても怖くて、でもそれを口にすることはできない。

この体のせいで、お母さんたちにはいっぱい迷惑をかけてきた。やっと手術に耐えられるほど体力もついたのに、今さら「怖い」なんて言えない。でも、考えれば考えるほど怖いよ……。
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